Let's note W2 に Debian 4.0 Etch を インストールして設定
HDD の壞れた Let's note W2 を入手したので 8GB コンパクトフラッシュを乗せてゼロスピンドルノート*1を作ろう計画を発動. 発動したの先月だけど…
実は先月 Debian 4.0 を一度インストールしたのですけれどその後テストのために Windows をインストールしたりしました.で再度インストールして設定しようとしたんだけどたった一ヶ月でどんな手順で設定したか思い出せないほどに忘却能力が発達していたので今回は記録を残しておこうという所存です.
Let's note W2 のスペック
Debian 4.0 インストール
- debian-4.0r0-i386-netinst.iso を CD に焼く
- W2 内蔵 CD-ROM からブートしてインストーラ起動
- 言語は日本語を選択
- キーボードは米国(英語キーボード)を選択
- パーティションは1パーティション
- ミラーは www.ring.gr.jp を選んでおく
- パッケージは基本システムとノートPCを選択
あとはインストーラに任せて終ったらリブート.
キーマップの設定
コンソールでのキーマップは /etc/console/boottime.kmap.gz らしい.とりあえず CapsLock キーを Control キーに変更.元の Control キーはそのままで両方 Control として使うことにします.
% cd /etc/console % cd gunzip boottime.kmap.gz % vi boottime.kmap
Caps_Lock の行を以下のように変更する.
keycode 58 = Caps_Lock
↓
keycode 58 = Control
編集が終ったら圧縮.このままリブートすれば変更が反映されます.
% gzip -9 boottime.kmap
リブートなしでその場で反映させるために loadkeys を実行します.
% loadkeys boottime.kmap.gz
apt の設定
指定されている CD-ROM の行を無効にして contrib と non-free を有効にする.
% cd /etc/apt/ % vi sources.list
とりあえず以下のように設定.よくわかってないけど気にしない方向で.
deb http://cdn.debian.or.jp/debian/ etch main contrib non-free deb-src http://cdn.debian.or.jp/debian etch main contrib non-free deb http://ftp.debian.or.jp/debian-security etch/updates main contrib non-free deb-src http://ftp.debian.or.jp/debian-security etch/updates main contrib non-free deb http://security.debian.org/ etch/updates main contrib non-free deb-src http://security.debian.org/ etch/updates main contrib non-free
パッケージの更新
% apt-get update % apt-get upgrade -y
Wifi ドライバ
起動時に ipw2200 ドライバで認識されているけれど ifconfig -a でもインターフェースが表示されていない.ちょっと調べるとバイナリで配布されているファームウェアが必要らしい.
http://ipw2200.sourceforge.net/ から ipw2200-fw-3.0.tgz を取得して展開,拡張子 .fw のファイルを /lib/firmware/ にコピーする.
% tar xvfz ipw2200-fw-3.0.tgz % cd ipw2200-fw-3.0/ % ls ipw2200-bss.fw ipw2200-sniffer.fw LICENSE.ipw2200-fw ipw2200-ibss.fw % cd cp *.fw /lib/firmware/
どれが必要なのかよくわからないのでとりあえず全部コピーしておく.いい加減すぎ.
% modprobe -r ipw2200
ドライバをロードすると ifconfig -a で物理インターフェース eth1 として表示されたのでOKっぽい.
Wifi の設定
http://www.jp.debian.org/doc/manuals/reference/ch-gateway.ja.html#s-net-high://www.jp.debian.org/doc/manuals/reference/あたりを読みながら設定しましたが Debian の ifupdown はいろいろ賢くできてて大変よろしいです.
とりあえず WEP を使って接続する設定にします.後で WPA での接続を設定し直す予定. /etc/network/interfaces に以下のように追加.
allow-hotplug eth1 iface eth1 inet dhcp wireless-essid <essid> wireless-key s:<wepkey-string>
イーサネットを無効にして Wifi で接続できることを確認.
% ifdown eth0 % ifup eth1
仮想コンソールの削減
デフォルトの設定ではマルチユーザモード(runlevel 2 や 3)では仮想コンソールが6個起動します.しかし普通は X 上でターミナルエミュレータを起動したり GNU screen を使ったりするので仮想コンソールを6個も使ったりしません.減らします.
% vi /etc/inittab
1:2345:respawn:/sbin/getty 38400 tty1 2:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty2 3:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty3 4:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty4 5:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty5 6:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty6
上のようになってる部分を以下のように変更します.お客さん.ふたつでじゅうぶんですよ.
1:2345:respawn:/sbin/getty 38400 tty1 2:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty2 #3:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty3 #4:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty4 #5:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty5 #6:23:respawn:/sbin/getty 38400 tty6
起動してrootでloginした直後のメモリを比較してみる.
仮想コンソール6個の場合.
total used free shared buffers cached Mem: 767412 28872 738540 0 2320 13388 -/+ buffers/cache: 13164 754248 Swap: 0 0 0
仮想コンソール2個に減らした場合.
total used free shared buffers cached Mem: 767412 28368 739044 0 2320 13376 -/+ buffers/cache: 12672 754740 Swap: 0 0 0
使用メモリが 13164 - 12672 = 492 KB 減少.これを大きいと見るか微々たるものと見るか…