MSYS-1.0.11 インストール
MinW の GCC が 4.4 になったけど結局全然触っていないうちにいつの間にか MSYS-1.0.11 がリリースされていた。
丁度いいので Windows Vista + MSYS-1.0.11 + gcc 4.4 の環境を作ってみようとか思った。
上のURLから MSYS-1.0.11.exe をダウンロードしてインストール。MinGW は後で各パッケージを個別ダウンロードしてインストールする予定なのでポストインストール処理は以下のようにして特に問題もなくインストール完了。
This is a post install process that will try to normalize between your MinGW install if any as well as your previous MSYS installs if any. I don't have any traps as aborts will not hurt anything. Do you wish to continue with the post install? [yn ] y Do you have MinGW installed? [yn ] n When you install MinGW I suggest you install it to C:/mingw (replace C: with the drive of your choice). Then create an /etc/fstab file with a line that has a value similar to: C:/mingw /mingw
とりあえず起動してさわってみると以前のバージョンと比べて何点か変更があるっぽい。
1. は以前のバージョンだと msys.bat に -norxvt オプションを付けて状態と一緒になる。まぁあまり困らない。 rxvt で起動したい場合には MSYS のショートカットのプロパティを変更して msys.bat に -rxvt オプションを付けてあげればOK。
2. は困る。viな人としてはとても困る。MSYS-1.0.10.exe のときにはインストールされたと思うんだけど。もちろん別途 gvim とかインストールしてあるけどもそれはそれ。
上のURLで配布パッケージ一覧を見るといろいろとパッケージ構成や命名規則なんかが整理されたっぽくて MSYS vim という別パッケージに分離されたらしい。他にも以前はなかったパッケージなども追加されているようだ。openssh とかあったら便利だけど以前はなかったパッケージもあるのでちょっとうれしい。
しかし MSYS-1.0.11.exe をインストールした際にどんなコマンドがインストールされるのかがいまいちわかってないのでどのパッケージを追加で入れるべきかがよくわからない気がする。
しかたがないので MSYS-1.0.11.exe でインストールされるパッケージを調べてみる。
MSYS-1.0.11.exe は MSYS Base System という分類らしい。MSYS-1.0.11 の msysCORE-1.0.11-src.tar.gz の src ディレクトリの中身を眺めて調べてみる。
- bash-3.1-MSYS-1.0.11-1
- bzip2-1.0.3-MSYS-1.0.11-1
- coreutils-5.97-MSYS-1.0.11-1
- cpmake-3.81-MSYS-1.0.11-1
- diffutils-2.8.7-MSYS-1.0.11-1
- file-4.16-MSYS-1.0.11-1
- findutils-4.3.0-MSYS-1.0.11-3
- gawk-3.1.5-MSYS-1.0.11-1
- grep-2.4.2-MSYS-1.0.11-1
- gzip-1.2.4a-MSYS-1.0.11-1
- less-358-MSYS-1.0.11-1
- lzma-4.43-MSYS-1.0.11-2
- m4-1.4.7-MSYS-1.0.11-1
- MSYS-1.0.11
- patch-2.5.4-MSYS-1.0.11-1
- rxvt-2.7.2-MSYS-1.0.11-1
- sed-3.02-MSYS-1.0.11-1
- tar-1.19.90-MSYS-1.0.11-2
- texinfo-4.11-MSYS-1.0.11-1
vim が無くなった以外にも変更があるっぽい。ぱっと見て気がつくのは以下の2つくらい?
- file が追加された
- lzma が追加された
file は以前から欲しいと思っていたのでよし。 lzma は MSYS や MinGW のバイナリパッケージが tar.lzma 形式になったので必要になったのかな。
m4 って前から入ってたかしら?とか思ったので MSYS-1.0.10 のパッケージも調べてみた。
- bash/2.04/
- bzip2/1.0.1/
- diffutils/2.7/
- fileutils/4.1/
- findutils/4.1/
- gawk/3.0.4/
- grep/2.4.2/
- gzip/1.2.4a/
- less/358/
- m4/1.4/
- make/3.79.1/
- rxvt/2.7.2/
- sed/3.02/
- sh-utils/2.0/
- tar/1.13.19/
- termcap/1.3.1/
- texinfo/4.0/
- textutils/2.0/
- vim/5.8/
- msys/1.0/10/rt/
m4 は以前からインストールされていたみたい。しかし coreutils じゃなくて fileutils や sh-utils、 textutils を採用していたところが時代を感じさせますね… あと 1.0.10 では termcap が入っていたみたいだけど 1.0.11 には入ってない? この辺はよくわからないなぁ…